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ご逝去から葬儀までの流れ

葬儀というとお通夜や告別式、火葬の流れを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はそれだけではありません。短い時間の中でご遺族がやらなければいけないことは、他にもたくさんあります。 万が一のときに慌てず対応ができるよう、一般的な葬儀の流れやご遺族がやるべきことを頭に入れ、心構えをしておくと安心です。

葬儀の知識・喪主ご遺族の方
葬儀の事前準備               
【葬儀内容の事前準備】
ご本人の意向、葬儀形態など、その方らしい葬儀にするために、事前に話し合いをしておく機会を設けましょう。ご親戚などの意向を知っておくことで、もしもの時に意思の食い違いによるトラブルを防ぐこともできます。 事前相談をするなど、早い段階から検討しておくことをおすすめします。
【葬儀費用の把握】
葬儀について知りたいことの筆頭に挙がるのが、葬儀費用のこと。まずは事前相談などに足を運び、生前見積もりをすることで、蓄えておくべき費用の概算を知ることができます。 安らかに故人を送り出すために、総額でどれくらいの費用がかかるのか、事前に葬儀費用の総額をしっかり把握しておきましょう。
【遺影用の写真】
葬儀の打ち合わせや費用の算出、参列者の連絡先リストの整理など、準備に追われているなかで遺影用の写真を探すのは一苦労。遺影写真は永く残るものですので、家族で思い出話に花を咲かせながら、ご本人も交えて思い入れのある写真を選んでおくと良いでしょう。
【連絡先リスト】
疎遠になっているご親族をはじめ、会社関係や友人などご本人の交友関係をリスト化しておきましょう。そうすることで礼を失することなく、お世話になった方々に漏れなくお知らせをすることができます。また菩提寺などがある場合には、リストにその方の連絡先を記載しておくと安心です。
葬儀の流れ
危篤▼
突然の危篤の連絡には誰しも慌ててしまうもの。一度落ち着いて冷静になり、まずは近親者や親しい友人へ連絡します。危篤の連絡は一刻を争うため、夜中であっても構いません。一般的には、「危篤を迎えている方の3親等までのご親族」には連絡するべきと言われています。。
ご逝去▼
ご逝去を迎えたあと、まずご遺族がやらなければいけないことは、末期の水を取る、エンゼルケア、死亡診断書・死亡届の受け取り、臨終を知らせるべき関係者への連絡、病院への支払いなどがあります。。
葬儀社の手配▼
ご逝去から葬儀までの間、決められた場所に故人のご遺体を保管しておくのがご遺体安置です。一般的には葬儀社が、ご自宅や葬儀社・民間業者の安置所に寝台車で搬送します。
葬式の準備▼
葬式前にやるべき準備として、打ち合わせと並行して死亡届の提出、遺影写真の準備、弔辞の依頼などがあります。喪主を中心にご遺族・ご親族で協力して行いましょう。。
湯かんの儀・納棺▼
葬儀の前には、故人が参列者と最後のお別れをするために、故人の身なりを整え、棺に納めてから送り出す「湯かんの儀」という儀式を行います。お身体を清拭し、お化粧やお着替えを施します。
お通夜▼
葬式の1日目に行われるお通夜は、多くの方が故人とお別れに来てくださる儀式です。近年は、夕方18時〜19時ころから2時間ほど行われ、ご親族だけでなく縁のあった方々が集まり、故人を弔います。
葬儀・告別式▼
故人との最後のお別れが葬儀・告別式です。 仏式の場合、読経の中で宗教者が引導を渡すことで故人は現世に別れを告げ、迷いなく仏様のもとへ導かれます(宗旨宗派により異なります)。参列者は焼香を行い、最後の別れとなります。。
火葬▼
故人と最後のお別れをしたあとは、火葬場へと移動します。そして炉の前で「納めの儀」を行い、棺を火葬炉に納めます。火葬後は、遺骨を骨壷に入れる「拾骨」を行います。
【葬儀後】初七日法要
初七日法要とは、故人の命日から7日目に行う法要ですが、近年では葬儀と同じ日に初七日法要を行うことが増えています。故人が極楽に行けるよう、読経し成仏を願います。
【葬儀後】精進落し
初七日法要のあとは、精進落しです。葬式でお世話になった宗教者や参列者などをもてなします。ご遺族は下座に座り、最上座には宗教者に座っていただきます。宗教者が参加できない場合は、お布施としてお配膳料をお包みしましょう。
【葬儀後】散会
精進落しをもって、葬式は散会となります。喪主は最後に散会の挨拶をし、感謝の気持ちを述べましょう。
【葬儀後】ご帰宅
葬儀が無事に終わり、ホッとすると体の疲れを実感するかもしれません。休めるときにゆっくり休んでください。葬式後も、やらなくてはいけない手続きは残っています。事前に確認し、見落としのないよう気をつけましょう。
事前に知っておきたい喪主の役割とは
「葬儀のとき、喪主は具体的に何をすれば良いのかわからない。」「喪主として、葬儀の事前準備は何が必要ですか?」 といったお問い合せをよくいただきます。 喪主としての準備や注意点などを事前に知っておけば、より満足のいく葬儀を行うことができます。 喪主の役割について少しでも知識を深めることで、後悔のない葬儀にしていただければと思います。
寺院(宗教者)へ葬儀のお勤めを依頼     
お付き合いのある寺院(宗教者)があればそちらへ依頼してください。 故人様の姓名と続柄を伝え、寺院に枕経を依頼します。(※寺院や宗教によって異なります。) 葬儀の日程は、故人様の安置後に、ご親戚等の到着時間、宗教者の都合、火葬場の空き状況を調整して決めなければなりませんので、葬儀社と相談して決めます。 また、亡くなって24時間は火葬ができないことも知っておくとよいでしょう。 お付き合いのある寺院(宗教者)がなければ、葬儀社が紹介してくれます。
通夜や出棺時・葬儀の挨拶          
【通夜での挨拶】
本日は、皆様ご多忙中にもかかわらず、通夜にご弔問頂きまして誠にありがとうございました。 ここに、生前賜りました、ご厚情に対し、厚くお礼申し上げます。 尚、明日の葬儀・告別式は(午前・午後)○○時より執り行わせていただきますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。
【葬儀・告別式での挨拶】
本日は、皆様ご多忙中にもかかわらず、故○○○○の葬儀にあたりまして多数の心からのご会葬を頂き、誠にありがとうございました。 ここに、生前賜りました、ご厚情に対し、厚くお礼申し上げますと共に、今後共私ども遺族に、変わりなきご厚情を賜りますようお願いいたします。 簡単ではございますが、これをもちましてお礼の挨拶にかえさせていただきます。
式場の席順を決める             
一般的に席順は祭壇に向かって右側、左側、共に前列が埋まり次第、後列の順に席に座ります。 時代とともに薄れてはきましたが、夫(男)をたてる男尊女卑という意識は根強く残ります。 故人様の配偶者は棺に寄り添うという役目があるので、 ご本人が喪主でなくても喪主の上座もしくは喪主の次の席がよいでしょう。 子供達は両親と一緒に座れば、焼香も「一家族単位」でできますので、家族単位で座るのがスムーズです。
焼香の順位を決める             
葬儀時に、お名前を順番にお呼びして焼香をする際に使用致します。呼び名に間違いがあってはいけませんので、焼香順位作成の際、お名前や肩書はすべてにフリガナを記入します。 また、全てひらがなで記載いただいても問題ありません。 葬儀の席順は、焼香順位と同じ順番に座ります。 父母が亡くなった場合と、連れ合いが亡くなった場合でご焼香の順番が異なります。
供花・供物の並び順を決める         
お供えの順番は、故人様と関係の深い方から順に、祭壇に近い所より順にお供えいたします。 近親者、友人、知人、関係者の順に、関係者から届けられたものは、関係の深い順に、棺に近いところから並べます。 祭壇の左右どちらが上座かを迷う場合は、故人様の頭の方を上座、反対側が下座と考えるとよいでしょう。 1対(2基)を揃えて並べる場合、故人様の親族を上座の祭壇寄り、次に下座の祭壇寄りと、祭壇に近い方が故人様との関係が深くなるように左右向かい合わせに交互に並べていきます。
弔電の順番を決める             
弔電は、一般的に1.親族、2.会社関係(関係の深い順)に読み上げますが、中には、町内関係や公職者(市議会議員等)を先に呼ぶ場合もあります。 弔電拝読では、司会者が数通のみを本文まで読み上げ、その他の弔電は、肩書とお名前のみをご紹介するのが一般的ですが、どの弔電を紹介すべきかを決めるのは悩ましいところです。 社葬など、公的な葬儀の場合には、肩書を優先してご紹介する弔電を選びますが、一般の葬儀であれば、生前に故人様との交流が深かった方を優先することが多くあります。 また、定型文ではない心のこもった電文を、優先的に紹介するのもいいでしょう。 なお、故人様や喪主の勤務先の方がご参列の場合は、その勤務先からの弔電を読みあげる配慮も必要です。
火葬場へ向かう車を決める          
霊柩車(霊柩バス)と一緒に火葬場へ向かう車を供車(きょうしゃ)と呼びますが、主な交通手段として、選択肢は3つあります。 マイクロバス ハイヤー 自家用車 マイクロバスは約23名の乗車が可能で、ハイヤーは1台あたり3~4名の乗車人数です。 自家用車の場合、葬儀担当者に火葬場の駐車場について確認するとよいでしょう。 火葬場の駐車場が満車で車をとめることができずに、火葬に立ち会えなかったということもあります。また、お疲れの中、慣れない道を走り、途中で事故を起してしまうこともありますので、できるだけマイクロバスかハイヤーを利用することをお勧めします。
棺へ納めたいものを準備           
お棺に納める想い出の品々を副葬品と言います。最後のお別れをされる際にお棺の中に納めていただきます。故人様の趣味で集めていたものや、ご家族の想い出の品、写真、洋服(衣類)などの準備をします。 ただし、火葬場によっては、棺の中に納める事ができないものもあります。 お棺に入れられないものは一般的に「金属製のもの」「分厚い雑誌や本」「ガラス製品」「陶器」など、燃えないお品です。特にご要望が多いのが、「メガネ」です。メガネは燃えないため納めることはできませんが、ご遺骨と一緒にお骨壺へ納めることはできます。 また、果物を納めたい場合は、丸ごと入れると破裂したり燃えにくいため、適度な大きさにカットして納めてあげてください。 ペースメーカーの有無に関しては、火葬場の予約時に必ず申告をしてください。ペースメーカーの爆発により火葬職員が失明した事例もあります。 その他、納めたいものがある場合は、葬儀社の担当者に相談するとよいでしょう。
葬儀の受付係を決める            
基本的には、家族葬・一般葬の受付は弊社スタッフが行いますが、 ご希望に応じて親族様と会社関係の方に受付をお願いする場合もあります。 ただし、香典等の現金を預かることになりますので、信頼のおける方にご依頼ください。(※弊社スタッフは社員教育の元、安全に受付を行っております)
寺院(宗教者)へ葬儀のお勤めを依頼     
お付き合いのある寺院(宗教者)があればそちらへ依頼してください。 故人様の姓名と続柄を伝え、寺院に枕経を依頼します。 葬儀の日程は、故人様の安置後に、ご親戚等の到着時間、宗教者の都合、火葬場の空き状況を調整して決めなければなりませんので、葬儀社と相談して決めます。 また、亡くなって24時間は火葬ができないことも知っておくとよいでしょう。 お付き合いのある寺院(宗教者)がなければ、葬儀社が紹介してくれます。